「流星の音色」観劇の感想をつらつらと


みなさんこんにちは。

初めましての方もそうでない方もこんな辺鄙なブログを読んでくださって、どうもありがとうございます。



かなり久しぶりの更新ですが、今日は大我くんが座長を務めている「流星の音色」の東京千穐楽を観劇してきましたのでその感想をつらつらと書いていきたいと思います。

 




さすがにわかると思いますが、あくまでも個人的な感想ですので、舞台の内容の解釈の正解だとかなんだとかはありませんので。

もし読まれる場合はそのところを留意していただければと思います。

あくまでも個人的感想ですので!

 

 


そして、舞台やパンフレットの内容のネタバレも過分に含まれていると思いますので、観劇がまだの方は読まないほうが良いかと思います。

ファーストインパクトは大切なのでね。

 

 

 

 

 

 

 







 

 

 

 

 

よろしいですかね?

 

 





 

さて。

まずは公演全体の感想から。

 





 

この舞台の発表があってチケットが当選してから正直めちゃくちゃ楽しみにしてました。

理由としてはSixTONESのライブチケットも大我くんのミュージカルのチケットも悉く外れ、生歌、というかステージに立っている彼を観るのが2019年のエリザベート以来だったからです。

 

それに加えて座長は務めるわ劇中曲を担当はしてるわでそりゃあもう期待値が爆跳ねするのもお判りいただけると思います。

 

しかも、大大大好きな新妻聖子さんも出演なさると聞いてさらに盛り上がってしまい、チケットが当たったとわかった日には思わず祝杯をあげてしまったほどでした。

 

それ程までに期待して向かった今日な訳ですが

 

 

 

 

 






 

 

 

もっと回数観たかった!の一言です。

(チケットが外れたため今日が最初で最後なんです)

 

 



舞台セットは勿論のこと、キャストさんたちの演技や歌唱によって最初から最後まで「流星の音色」の世界観に浸らせていただきました。

幕間にある30分の休憩時間でも1部の振り返りを自分の中で行なっていて本当の意味でずっと「流星の音色」の世界に浸かっていました。

 

帰りも電車の中で劇中曲を思い出しながらあやうく思い出し泣きをしかけたりと今日一日「流星の音色」が頭から離れませんでしたし、しばらくはこの状態が続くような気がしています…。

そんな頭がいっぱいになってしまう。素敵な作品だったんです。

 

 











あらすじを読むだけではよくある悲しい恋の物語なのかな、なんて捉え方をされてしまいそうですが、中身はぜんっぜん違うように感じました。

確かにベースはよくある悲しい恋の物語かもしれません。

けれど、リーパの出生だったり、過去に起こっていたことだったり、どれもこれもよくある悲しい恋の物語、と枠に当て嵌めるにはあまりにも複雑に絡み合っていて。

物語が進んでいくうちに解き明かされる事実がどれもこれもが重く苦しく、でも、時には優しくて温かくて。

何度も何度も涙を流していました。

 



 

王子と姫の物語のように見えてその裏では大人たちの複雑で悲しい物語が過去に繰り広げられていたり、親愛の形が様々な形で描かれていたりと本当に本当に素敵な作品でした。

 




所謂悲恋、とジャンル分けされる物語かもしれないけれど、でもそれ以上に幸福だったのかもしれない、とも思わせてくれる。

そんな物語でした。

 

 

 


 

劇中曲もどれもこれもが素敵で、テーマソングは思わず口ずさんでしまう程耳に残っていて。

絶対映像も音源も円盤欲しいので、リクエスト出してきました。

この作品はたとえ大我くんを知らない人でも、ミュージカルにあまり詳しくない人でも楽しめる。そんな作品だと思います。

 


なんというか変に身構えずにただただその世界観に引き込まれて自然と楽しめちゃう。そんな作品な気がします。

だからこそ映像化して欲しいし、まだ地方公演も終わってはいないけれど東京での再演を期待しています。

(関係各所の皆様どうかお願いします

 

 

ーーーーー8/26 追記ーーーーー

(舞台全体の感想の中に舞台演出の感想が抜けていたので差し込みました。)



そして、舞台演出なんですが、私自身新橋演舞場は初めてお伺いしたんです。

ミュージカル観劇でお邪魔したことのある会場が帝国劇場だけだった+座席が比較的前方だったのもあり、舞台全体を観れているかはわかりませんが、光・音・水での演出がとても素敵でした。

特に声優界隈の推しである宮野真守さんのライブ演出でも観たことのあったドットイメージでの演出がほんっとうに素晴らしくて。

まるで星空の中に放り込まれたような、そんな感覚に襲われるとても素敵な演出でした…。

主に二人の逢瀬の時にドットイメージが活用されていましたが、あの演出があったおかげでキャラクター達の非日常感も演出されていたし、なによりこれからなにか素敵な事が起きるんじゃないか、ってどきどきわくわくさせてくれました。

ほんっとうに素敵だった…。


最後のシーンでは大量のお水を使っての演出もあり、あ、ジャニーズだなぁと強く感じたシーンでしたが、橋と雨を表現するのうまいなぁというのが正直な感想でした

お水を使った演出も大掛かりではない、とは言わないですが、こう…セットで橋を作られるよりもより幻想的で情景を思い浮かべさせるのがうまいなと思うばかりでした。


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さてさて。

公演全体の感想はいくらでも話せてしまうのでこの辺りにして、次は主要キャストの皆さんへの感想みたいなものをつらつらと書いていきます。

 

 

 

 

 

 

 




 まずは

 

ーーリーパ役/京本大我さんーー


先にも書きましたが、大我くんの生歌、というかステージ自体が2019年のエリザベート以来だったので、とってもとってもどきどきわくわくしながらの観劇でした。

いざ舞台が始まってみるとまさに「圧巻」の一言。

前から歌唱力は勿論のこと表現力も素晴らしかったですが、より一層ブラッシュアップされたその歌声はまさに圧巻で、一気に意識が持っていかれました。

 

話すときは大らかで可愛らしい王子なのに歌い出すとやっぱりどこか上に立つものの気配を感じさせ、でも所々に優しく甘い部分が垣間見える。そんな歌声でした。

そんな優しい部分も垣間見えていた1部とは裏腹に2部開幕からの闇落ちリーパのその歌声や表情ははまさに《王》そのもので。

思わずひれ伏したくなるような、そんな感じがしていました。

歌い始めてからずっと鳥肌が止まらず何度も腕を擦っていたのを覚えています。

ルドルフの時も低音が素晴らしいな、とは思っていましたが、その時よりも遥かに滑らかでより気迫の増した歌声で、全身にビリビリと響いていました。

 

 




そして、きっとこの作品の見所の一つでもあろう《王》と《王子》の掛け合い。

なんていうか圧倒されすぎて思わず笑っちゃうくらい呑み込まれました。

同一人物から出ているはずなのにあんなにも違う声色や感情の伝わり方。

言葉の端々に滲み出るその人の本質的なものも全く違う人のような感じがして、もしかして大我くん2人いる?もしくは録音なんでは?と一瞬思ってしまうくらいに凄かったです。

声優さんで2役を1人で通しで行う演技をなさる方を1人知ってはいますが、舞台という身体の動きも表情も合わせて、というのは初めて見たのでまじでびっくりしましたし、心揺さぶられまくって泣いてました。

……本当に、本当に凄かった。

 


そして、最後の橋でのシーンですが、喜びからの絶望が、声からも、表情からも、そして身体全身からも伝わってきて、あぁ、リーパはここに生きているんだなと一番感じたシーンでした。


どうか悲しみに暮れるだけじゃなく彼女の幸福だった気持ちも胸に抱いて生きていってほしいと、そう自然と思ってしまうほどでした。

 





正直、王子様と呼ばれることの多い大我くんがリーパという正真正銘の王子様をどんな風に演じるのかとっても楽しみにしていましたが、想像よりももっともっとピュアで可愛らしくて。

でも、こうと決めたら曲げない一本スジの通った人で、観ていてとっても気持ちが良かったです。

 

いつかまた大我くん演じる可愛らしいけれど意志を曲げない強さももっているリーパに逢えることを願っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーシルウァ役/真彩希帆さんーー


真彩さんは新妻さんとのコラボを観たことがあって、なんて可愛らしい方なんだろうと思ったのと同時に、とても芯のある歌声をしていてとっても素敵な人だな、という印象をもっていた方でした。

 



最初出てきた瞬間思ったのはえっ?めっちゃくちゃ可愛いんだが???でした。

乳母と一緒に恋愛小説を楽しそうに読んでいるシーンはとっても和みましたし、なんというか見守っていたくなるような感じがしていました。

 



そんな可愛らしいシルウァが恋を知ってどんどん女性として花開いていく姿が本当に美しくて。

物語が進むにつれどんどん綺麗になっていっているような気がして、まさにシルウァを生きているんだな、と感じました。

 



最後のシーンでは悲しいけれど嬉しい、という感情はこんなにも痛いくらい伝わってくるのか、と驚きながら号泣していました。

今でもあのシーンのシルウァの笑顔を思い出すと泣いてしまうくらい、最後の最後までシルウァを生き抜いたということが伝わってきてたまらなくなります。

 


私が初めて観るシルウァが真彩さんの演じるシルウァで本当に良かったなと改めて感じています。

 

可愛らしく、可憐で。でもとても生き方が格好良かったシルウァに出逢えて本当に良かった。

また逢えることを願っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーカウム役/福麻むつ美さんーー


福麻さんは初めましての方だったのですが、ユーモアな面をもちつつとても愛情深い役をなされていて、観ていてとっても好きになりました。

 

登場して声を発した瞬間、会場の空気がぱっと明るくなるような、そんな感じのする演技をする方でとっても可愛らしい方でした。

 

姫様と一緒にキャイキャイしながら恋愛小説を読む姿を観れたと思ったら、次のシーンでは年長者らしく慰めていたり、そして最後には愛情深く送り出し祈りを捧げていたりとなんというか1人のキャラクターなのにも関わらずこんなに色んな表情を観ることができてカウムというキャラクターに出逢えてとても嬉しかったです。


きっとシルウァにとってのカウムは乳母というもう1人の母親のような存在であったと同時に、祖母であり、人生の先輩であり、かけがえのない友人のような存在だったのではないかなと感じています。

こんな素敵な人はきっと福麻さんでなければあんなに素敵なキャラクターにならなかったのではないかなと思うくらいでした。

 


またいつか可愛いらしくて愛情深いカウムの姿を観れることを願っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーサルム役/内海光司さんーー


内海さんも今回初めましてのお方でした。

最初から最後まで《王》の姿勢を変えず、とても格好いいクールなキャラクターでした。

内海さんの歌声はどこまでも染み入る海のような深い歌声で、でもどこか《王》としての威圧感があり聞いていて思わずビクッとなってしまうシーンも多々ありました。

 

《王》としての姿をずっと観ていただけに、最後のシーンのとしての言葉に胸が震えました。

なんというか台詞の温度感も違った気がして、より一層親としての心が伝わってきてなんて不器用な人なんだ、と泣いてしまったほどです。

 

どのシーンも王としてのサルムの印象が大きいのですが、過去に繋がりのあったフローラーリアとのやり取りでは王という役職を取っ払った等身大の男性として接しているようにも感じてそれまでの長い人生が滲み出ているような姿でとても引き込まれました。

 

パンフレットで見た内海さんのお顔は可愛らしさもあったので、威厳たっぷりなサルムとのギャップが凄くて今だに受け入れきれていないのはここだけの秘密です。

あんなに可愛らしいお顔からあんなに渋い歌声だなんて卑怯です

 

 

 

《王》としてのサルムもとしてのサルムもとっても素敵なキャラクターで。

こうして内海さんを通してサルムに出逢えて良かったです。

また逢える日を楽しみにしてます。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーフローラーリア役/新妻聖子さんー


新妻さん!新妻さんだぁ!が登場した時の正直な心境です。

新妻さんが舞台に立っている姿を観るのは2016年ぶりだったので今回出演なさると聞いて本当に嬉しかった

 

そんな新妻さんが演じたフローラーリアは優しくて慈しんでくれるけど自身の経験から娘が傷つかないように過剰に護ってしまう母親。


なんというかご自身も母親になられたからこそより親密に感じるからなのか、感情が渦のように歌声に乗って届いていて、フローラーリアが歌うシーンは毎度泣いていました。

特に自分の過去を振り返っているシーンと最後娘の安全を、成就を祈るシーンは舞台がまともに観えなくなるほどの涙が溢れてしまって思わず嗚咽ずくところでした


以前から身体全身を使って歌い上げる方なのだなとは思っていましたが、今回のフローラーリアは特に身体を楽器として使い、少しでも多くの感情をこちらに伝えようと、娘に届けようとしているようにも見えてなんというかたまらない気持ちになりました。

それに加えて、毎回その役が乗り移ったかのような動きをする新妻さんですが、今回は指先や視線の動かし方や、頭を傾ける角度、足の運び方がまさに王族といった動きで、思わず何度も見惚れていました。

ほんっとうに綺麗だった………

 


そしてカテコで大我くんが後ろに並ぶのを迎える時の表情がめちゃくちゃあったかい笑顔でまるでお母さんみたいでとても美しくて可愛かった。

シルウァ役の真彩さんとは本当の親子じゃないのに本当の親子のようなつながりが感じられてより一層物語に引き込まれたし、だからこそ最後の別れのシーンが本当に辛かった

物語終盤のユニゾンのシーンのフローラーリアはそれを全部分かった上で力強く歌っているようにも見えてここでもまた号泣でした。

 



過去の痛みを抱えながらも愛情深く慈しむその姿が本当に美しくて。

今回新妻さんのフローラーリアを観れたことが本当に奇跡みたいに嬉しくて。

出逢えてよかったと心から思います。

 

またいつか優しくて美しく、そしてとても娘想いなあなたのフローラーリアに出逢えますように。

 

 

 

 

 

 








 

ここからは主要メンバー以外の人たちへの感想だったりなんだりを書いていきます。

 

 

 

まず、Jr.の方が出ていると聞いて楽しみにしていました。

Jr.の方の演技はトラジャくらいしかまともに触れたことがなかったのでわくわくしながら出てくるのを待っていました。

上から発言に聞こえたら申し訳ないのですが、正直想像していた彼らとは裏腹にかなりしっかりとした演技をなさっていて観ていてとても楽しかったです。

途中ソロ歌唱の時に松尾龍さんがバレエダンサーとして魅せてくれていたのも、歌詞の情景が浮かんでくるようでとてもとても素敵でしたし、林一敬さん演じるアムニスの力強い殺陣は観ていてとても爽快感があって楽しかったです。



そして特に好きだったのはフォンスとアムニスのリーパへの友情の表現の仕方、というか対応の仕方の対比関係と、フォンスとカウムの親愛故の行動の対比関係(リーパを守るために王に伝えたフォンスと決意を聞いて女王には内緒にして見送るカウム)は観ていてとても楽しかった。

 

彼らを含めた4人の友人とリーパのやり取りはどの瞬間も楽しそうで、きっとリーパにとってとても大切な時間だったのだろうなと思いました。

 

 

その他のダンサーの方々はどの方も動きが丁寧で、世界観を壊すことなくこちらに様々な感情を伝えてくれて、何回でも観れるならば彼ら彼女らだけを追いかけて観劇したくなるような、そんな素敵な方々ばかりでした。

 

特にソロ歌唱の時に1人で、もしくはペアで踊っている時なんて特にその歌の世界観をもっともっと広げてくださって、ダンスと歌が融合するからこその美しさ、みたいなものを感じることが出来ました。

 

勿論、民衆としてのパフォーマンスの時もまるで本当の民達のような表情でくるくると動き回り、目にも楽しい時間でした。





1人欠けてはこの世界観は崩れてしまうのだろうと、そう感じるステージでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後にまとめとして。

77日、所謂七夕を題にした物語はプロ素人問わずこれまでに何作品も読んできたことのある私ですが、こんなにも悲しくて優しい物語は知りません。

 

「流星の音色」で迎えたエンディングは一見バッドエンドに映るかもしれないけれど、当人たちからすると、心から愛してやまない人の腕の中で尽きることが出来た/心から愛している人の最期を見送ることができた、と受け取ることも出来ると思うんです。

確かに残された母親や乳母の気持ちは、とか悲しみを抱えたまま生きていかなければならないリーパの気持ちは、とかいろいろあると思います。

でも、それでも。

それらを上回るほど彼女は幸せだったんじゃないのかとも思うんです。

 

まぁ、これは観た人それぞれがそれぞれの好きなように受け取っていいことだと私は思っているので私はこう感じた、ということですが。

 

 

 

とりあえず何が言いたかったかというと悲しいけど温かくて優しいめちゃくちゃ素敵な作品ですよっていうお話しでした。


曲もお衣装も素敵だったし、舞台演出もジャニーズのエンタメ性が加わって今までに観たことのない全く新しいミュージカルを観せてもらったようなそんな素敵な舞台でした。




 

もし何らかの機会で目にすることの出来る機会がある方はもう行けない私の思いも背負って是非全力で楽しんできてください!

儚くも優しく悲しいけれど温かい。そんな素敵な作品に出逢うことができますよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

ここまで長々と取り留めのない文章を読んでくださりありがとうございました!

 

 

 

 

 

 







 

 

 

 

そしてカンパニーの皆様に届かないと分かってはいますがここでもお礼を。


東京公演終了、本当にお疲れさまでした。

公演期間、様々な事があり大変な日々だったかと思います。

それでも東京公演を駆け抜けた皆様が本当に素晴らしくて素敵な作品を届けてくださったこと、一生忘れません。


地方公演もカンパニーの皆様誰一人欠けることなく駆け抜けられるよう祈っています。

 

素敵な作品を、舞台を観せてくださって本当にありがとうございました。

人生の中でも一際キラキラと輝いている時間を貰うことが出来ました。

 

素敵な作品に出逢えて本当に良かった。

そして、再びこの作品をこの目で観れる日が来ますようにとお願いしておきます。

 

 

本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8.17

川べりの石ころ